代表 籾山大一郎からのメッセージ
喜びの輪を徐々に広げる。
お客様にとっても、共に働く同士たちにとっても。
私が先代から社長業を受け継いだのは2019年の12月でした。
社長として会社を代表しているという責任感を痛感し始めていた矢先、新型コロナウイルスの蔓延で飲食業全体の危機に当社も呑み込まれてしまいました。
海鮮居酒屋業態を中心に大打撃を受けたのですが、会社の根底には「絶対に潰れないだろう」という安心感がありました。
それは、先代より受け継ぐ無借金経営の賜物でした。
「飲食業が無くなることは絶対にない。お客様は必ず帰ってくる。」と信じて従業員と一緒に歯を食いしばって堪えてきました。
コロナ禍が一段落して、これからがいよいよ会社にとっての飛躍の時だと考えています。
小さい頃から会社を見てきた私には、サンフードの歴史と理念が染みついています。「美味しものにこだわり続ける」こと、「お客様に喜んでもらうこと」などの原理原則は創業のまま受け継ぎ、時流を捉えた経営をして会社の方向性を定めるのが自分の役割だと考えています。
これからも、従業員と力を合わせて先代からの目標である100年企業の実現に邁進して参ります。
会社を動かすのは働く人自身。
私はそれを支える存在でありたい。
先日会社の若い子に「このサンフードの良さは、なんですか?」って聞いたら、
「この会社は自由だ!」そんな風にいうんです。
理由を聞くと、「経営理念を考えて行動をすれば誰でも『やってみれば』と会社全体で応援してくれる。メニューも接客も、もっとこうした方がいいと思って提案すれば、みんなでサポートしてくれる。店長でもアルバイトでも立場を問わず、しっかりと意見を聞いてくれるところがこの会社の一番良さだ」って。
「ああ、そうなのかな」って言われて気付きました。
実際、私が重ねて同志に伝えているのは、「どうしたら人に喜んでもらえるか」を徹底すること。マニュアルで固めるのではなく、各々が喜んでもらえる施策を「自分で考えて、自分で行動する」たったこれだけです。そうやって真剣に「人に喜んでもらうこと」を考えて出した意見はどんどんやってみて欲しいと思います。
そんな方針を創業当時から打ち出しているからか、社員だけでなく、パートさん、アルバイトさんと年齢性別問わず、離職率の低さは驚異的な数字だそうです。ありがたいのと同時に、もっと彼・彼女らが楽しく仕事に取り組めるようにしなければと思います。
サンフードという船の舵を操る身として、同志たちが安心して働ける環境・制度を整えよう。
例え仕事がなくなっても1,2年は生活できるような、安心・安定の経営をしよう。
そして、木々が年輪を刻むようにゆっくりとでも確実に、成長を続けていき、100年続く会社を作っていこう。
私はこう考えています。
籾山 大一郎